わたし、ときどき手帳

「終活」ってなに? 終活セミナーで学んだことは、エンディングをきめることではなく、今をどう生きるかだった

夫の知り合いが「終活セミナー」を開催するからとの理由でなりゆきで参加することになったわたし。

金融機関に勤務して主に保険業務の担当をしているわたしにとっては少し興味のある内容でした。

息子を義母に預け、夫と参加した「終活の学校」 で学んだことについてまとめていきたいと思います。

 

終活ってなに? 終活は自分の生き方を見つめ直す作業。お墓のことや、延命治療のことをエンディングノートに書くことではない

終活=エンディングノート。

終活は余命宣告を受けた人がエンディングノートにお葬式の希望を書いたりする悲しいもの。そんなイメージありませんか? わたしはどちらかというとそのイメージでした。

終=死 、 字の如く、なんの疑いもありません。

でもセミナーを受講して考えが変わりました。

終活といっても様々な考え方、準備、死との向かい合い方があります。

ただ単に、エンディングノートを書くことだけが終活ではないのです。

 

エンディングノートはメッセージ。法的拘束力のある遺言とは違う。

 

家族のためを思い残すエンディングノート。お葬式に呼んでほしい人、延命治療の希望など、多岐にわたる希望を記入していくノートです。

本屋さんなどで販売していて、エンディングノートを書いておけば自分の死後、家族円満に相続が進むと考えている方も多いのではないでしょうか。

 

エンディングノートはただのメモであり、決定権は家族にあります。

 

延命治療は望まないと書いていたとしても家族が延命治療を望んだ場合は、家族の意思が尊重されます。なぜなら、医師も本人が話せない状態なら家族に意思表示を求めるからです。

また、本人は延命治療を望んでないと分かったとしても、家族が希望すれば延命治療はできます。

突然の出来事で家族を亡くしそうな場合を想像してください。

エンディングノートに書いてある本人の意向はどうであれ、家族は死を受け入れる時間が必要です。たとえ延命治療を本人が望んでいなくても、家族は奇跡を期待してしまうものです。

延命治療をノーと医師に伝えることは、とてと勇気のいる行動といえるでしょう。

エンディングノートに書いたことが希望通りとなるとは限らず、エンディングノートが原因で自らの死後、家族分裂となりかねません。

 

では、終活って一体何なのでしょうか。

 

遺産相続が争族にならないためには遺言。死んだ後の自分の意思表示を国が後押ししてくれる。

 

死人に口無し。とはよく言ったものです。

亡くなった人にどうしてほしいか聞くわけにはいきません。

ただし、この場合は別です。

死ぬ人が死ぬ前に、死んだ後のことを意思表示することは可能です。

 

それが、「 遺言 」 です。

 

遺言は民法で認められた死後の財産の処分方法など意思表示する方法です。

 

多少難しい部分はあるものの法律的な要件さえ満たせば自分の死後も自分の意思を法律が後押ししてくれるという法的強制力があります。

 

たとえ不満があったとしても原則は遺言に従うべきとの民法の規定から、遺留分請求等があったとしても基本的には遺言者の意思が尊重されます。

 

遺産相続ではもめたくない場合は遺言を専門家に相談しながら検討しましょう。

 

本当の終活は死ぬ間際ではなく元気なうちから! 後悔しないために今を見つめていこう

 

本当の終活って何でしょうか。

エンディングノートや遺言は誰のために書くのでしょうか?

そう、残された家族のためです。

 

家族のためを想い、終活をする。

 

とても素晴らしいことです。でも、今はこんなことに注目が集まっています。

 

自分のための終活を。

 

自分のための終活? それは最期のときのことではなく、最期までのことを考えることだった

 

わたしはまだむだ死ぬ気はありません。まだ5歳の息子を育てていますが、もう孫の世話をするまでは死ねないと思っています。

わたしは金融機関に勤めています。

よく80歳を過ぎた人が、お子様と見られる50〜60くらいの人と一緒に窓口に来店され、口座を整理しにきます。何本もある定期をまとめたり、万が一の場合すぐおろせるように普通貯金へ入金したり。しばらく動きのない口座を解約することも。

お子様と思われる方は口をそろえ、歳だから何がどこにあるか色々整理していると言います。

万が一、貯金者が亡くなった場合は相続人全員の署名押印した書類や戸籍謄本等、様々な書類を揃えなくてはいけません。書類を持って金融機関を回るのは一苦労。元気なうちにある程度整理しようと思うわけです。

 

注目したいのが長生きした場合のこと。

 

足腰が弱り、出かけるのが億劫になり、一人では出かけられない。

そんな状態になる前にやりたいこと、行きたいところ、整理したいことを済ませておく。

そのためには自分がその年齢になった場合になにができなくなるかを考えて前倒しで考えることが必要。

死ななくてもだんだん動けなくなる。その前にやりたいことができるように考えて準備することが大事だと思った。

 

まとめ

終活とは最期のことだけでなく、最期にいい人生だったって思えるように準備することが大事。

終活を知ることにより自分の人生を後悔しないようにどう生きるか今を見つめ直す機会になる。

家族に見送られる最期を望むなら、家族との関係を良好に保たなければならない。豪華な葬儀を望むならその費用を家族に残さないといけない。

自分の望む最期を迎えるには努力が必要。

 

若い人にこそ終活についてよく考えて欲しい。今からなら望む最期を叶えるための準備ができる。

 

望む最期のためになにができるか、ぜひあなたも終活について考えてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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