「アファメーション」って聞いたことありますか?
アファメーションとは、自分のなりたい状態や願いが叶った状態を繰り返し唱えることによって自己暗示をかけたり潜在意識にアプローチする自己実現の手法です。
この記事では、アファメーションの基本と効果、作成方法などを解説します。
アファメーションを実行すれば自分に自信がつき、能力を最大限に発揮できるようになるでしょう。
アファメーションの基本
アファメーションとは何か?
アファメーション(affirmation)を直訳すると「肯定」「断言」「確約」ですが、手法としてのアファメーションとは「肯定的な自己宣言」「肯定的な自己暗示」とも呼ばれ世界で活躍するプロスポーツ選手も実践しています。
アファメーションの一種として有名なのが、元サッカー日本代表の本田圭佑選手の卒業文集で書いた将来の自分という作文です。
「僕はWカップで有名になってセリエAに入団して10番で活躍します」
本田選手は実際に2014年にイタリア・セリエAのACミランで背番号10番を背負って活躍しました。
アファメーションは願いを叶えるための究極の自己暗示と言ってもいいでしょう。
アファメーションの効果
アファメーションがなぜ効果があるのか、それは私たちの脳は強く意識したことに引き寄せられる働きがあるからです。
これは「引き寄せの法則」と呼ばれ「良いことも悪いことも意識を向けると現実になる」という法則です。
アファメーションは、自分の願いが叶った状態を具体的に言葉にして繰り返し唱えるため自覚のある顕在意識にはもちろん、無意識領域の潜在意識にもアプローチすることができます。その結果ポジティブな行動に繋がり、いつの間にか自分の願った姿に近づくことができます。
アファメーションの作成にはコツがあり、正しい方法でアファメーションを作成しないと効果がないばかりか、言葉の通りに悪い方向へ引き寄せられてしまう可能性もあります。
引き寄せの法則はスピリチュアル要素大?
引き寄せの法則は、宇宙の波動をキャッチして〜のようなスピリチュアル要素を全面に出して解説するものが多いですが、最近では脳科学や心理学的な観点からも解明が進んでいます。わたしには、脳の特性として効果があるというような解説の方がしっくりきました。
どちらにしても、わたしたちの意識は言葉に大きな影響を受けると言えそうです。
アファメーションのメリット
アファメーションを実践することによってどのようなメリットがあるでしょうか。
思考がポジティブになる
前向きな言葉を繰り返し唱え続けると、ネガティブな思考をポジティブな思考に塗り替えることができます。
脳は言葉に合わせて現実を創造するとも言え、自らの考え方次第で世界は全く違ったものになるのです。
行動が変化する
思考が前向きになると、行動に変化が出てきます。
アファメーションは、具体的なイメージを言葉にして繰り返し唱えるだけで潜在意識にもアプローチができます。普段は強く意識していなくても情報をキャッチするアンテナを高く張っている状態となり「運が良くなった」と感じることもあるかもしれません。
無意識に願いを叶える行動をとるようになるため願いが叶いやすい状態に近づいていくと言えるでしょう。
自信がつく
ポジティブ思考になり行動力が高まると、良い結果をもたらすことも多くなり自信につながります。
たとえ失敗したとしてもアファメーションを実践することによって「成功に近づいている」という前向きな実感を持てるようになるでしょう。
また、地道な取組みも前向きに考えることができ能力を最大限に引き出すことができるようになります。
周りから評価される
アファメーションを実行すると思考や行動が前向きになり周囲からも一目置かれる存在になるでしょう。
地道な努力や失敗にめげないポジティブシンキングなど、人としての魅力がアップして上司に褒められたり、後輩から慕われることも多くなります。
また、友人や恋人関係にも良い影響があるでしょう。
アファメーションの実践
では、実際にアファメーションを実践してきます。
願望を言葉にする
まずは、あなたがどうなりたいのかを言葉にします。ここではただ漠然と願い事を書き出すだけでOKです。たとえばこんな感じです。
- お金持ちになりたい
- 痩せたい
- 健康になりたい
- 結婚したい
これができたら、もう少し具体的にイメージをしていきます。ここでは「お金持ちになりたい」という願望をもう少し掘り下げていきます。
- ビジネスで成功してお金持ちになりたい
- 老後に豪華客船で世界一周旅行をしたい
- 投資で資産を1億円にしたい
- 注文住宅の一軒家に住みたい
具体的にイメージできない場合は思考のフレームワークを行ってみても良いでしょう。マインドマップがおすすめです。
アファメーションの作成
アファメーションを作る基本的なルールのポイントを3つあげます。
- 主語を入れる
- 現在形で
- ネガティブワードは使わない
主語は「わたし」
アファメーションを作成するときは必ず「わたしはこうなっている」「わたしはこうしている」というイメージを言葉にしていきます。
主語のない「お金持ちになる」と「わたしはお金持ちになる」というのでは、言葉の強さの感情が違います。
「わたし」から始めることで当事者という意識が強調され、言葉のパワーを享受しやすくなるでしょう。
アファメーションを作成するときは必ず「わたし」から始めましょう。
現在形で作る
アファメーションは自分のなりたい状態や、願いがかなった状態をイメージして文章にします。現在形で作るのが基本ですが、過去形や現在進行形でもOKです。
- 現在形「わたしはお金持ちです」
- 過去形「わたしはお金持ちになった」
- 現在進行形「わたしはどんどんお金持ちになっている」
個人的には「過去形」が好きでしっくりくる気がします。アファメーションの例文でよく見る「わたしは〜になりつつある」のような表現は苦手です。
これは個人差がありますが、迷ったときは脳にストレートに入ってくる言葉を選ぶのがおすすめです。
注意したいのが「わたしはお金持ちになりたい」という文章はNGだということです。なぜなら、それは願望でありなりたい状態ではないからです。
さらに「わたしは今は十分なお金がない」ということを潜在意識に植え付けることになり「お金がない状態」を引き寄せてしまう可能性すらあるので注意が必要です。
ネガティブワードは使わない
脳は否定形を理解できないって知ってますか?
否定形とは『わたしは〇〇ではない』のような表現です。
例えば「わたしは貧乏ではない」という言葉を聞くと、脳は「貧乏な人」をイメージしてしまうのです。良くも悪くも意識したものをそのまま引き寄せてしまうのでネガティブワードや否定形は避けましょう。
アファメーションは「肯定的な自己宣言」と訳されるように、自分を肯定する表現を使うことが基本です。アファメーションが完成したら、前向きな表現になっているか、理想の未来の姿が表現できているかを確認しましょう。
実際に作ってみたアファメーション
3つのポイントに注意しながら実際にアファメーションを作ってみました。
ポジティブなアファメーションの例
実際のアファメーションの例をいくつか紹介します。また、五感を意識しながら作成すると具体的なイメージにつながりやすく効果的です。
ビジネス面
- 私は成功への一歩を踏み出す覚悟があり、ビジネスで成果を上げる力を持っています
- 私は新たなアイデアを生み出し、ビジネスを刷新する創造力を持っています
- 私は困難に立ち向かい、課題を解決するために必要な資質を発展させています
- 私は絶えず学び続け、ビジネススキルを向上させ、成功に向かって進化しています
- 私は自己信頼を持ち、ビジネスの機会を最大限に活用し、成果を上げていきます
恋愛面
- 私は愛と幸福を引き寄せる価値があると信じています
- 私は自己愛を育て、健康なパートナーシップを築く準備が整っています
- 私は愛され、尊重される価値のある人間であり、健康な愛情を受け入れます
- 私は愛と信頼に満ちた関係を築く力を持ち、パートナーシップが成長するのをサポートします
- 私は自分自身と他人を愛し、幸福な愛の関係を築く自己認識を育てています
金銭面
- 私は豊かさと繁栄を引き寄せています
- お金は私の人生に豊かさと幸福をもたらします
- 私は金銭的に成功し、豊かな未来を築いていきます
- 私はお金を大切に使い、賢明に投資し続けます
- 私は豊かな人生を楽しむために、常に新たな収入源を見つけます
健康面
- 私は自分の体を大切にし、健康的な生活習慣を実践しています
- 私は毎日の運動と栄養摂取を通じて、体を強化し、健康をサポートします
- 私はストレスを管理し、内面の平和と健康を保つ方法を発見しています
- 私は自分自身に癒しとリラックスを提供し、身体と精神の調和を実現します
- 私は健康な選択を促進し、自分の体に良い影響をもたらす行動を取っています
アファメーションの実践方法
アファメーションが完成したら、いよいよ実践していきます。実践方法はいくつかありますが「繰り返し唱える」ことが重要です。
声に出して読み上げる
一番効果があるのは「声に出して唱える」ことです。何度も声に出して耳から聞くことで強く脳にインプットできます。明確な目標やイメージを持つだけで気持ちや行動の指針となり願いを叶えやすい状態に近づくことができます。
わたしたちの耳は誰の声を一番聞いていると思いますか? そう、自分の声です。
自分の発する言葉が一番脳に影響を与えます。
昔の人は、言葉には不思議な力が宿っていると考えその力を「言霊」と呼びました。アファメーションは言霊を利用した手法とも言えるでしょう。
紙に書きだす
アファメーションを作成したら紙に書き出しておきましょう。
「引き寄せの法則」では潜在意識にアプローチするため紙に書き出して大事にしまっておけくだけでも効果があるとされています。忘れた頃に見直してみると意外と叶っていることもあるようです。
見る
声に出して唱えるのが難しい場合は、紙に書き出したものを定期的に見る方法もあります。視覚的なアプローチも潜在意識には有効です。
アファメーションの手法は手帳術とセットで紹介されることも多いため、手帳の目立つところに書いたり、新月の願い事のように月の周期に合わせてアファメーションを行う方法もあります。
繰り返し何度も見ることが効果的なので毎日の始まりは必ずアファメーションを書いたページを眺めることを習慣化すると良いでしょう。
スマホの待受やパソコンのデスクトップなど、目にする機会が多いものに表示するのも良い方法です。
定期的に見直す
アファメーションを繰り返し行うことで目標を達成したり、別の願望が生まれることもあるでしょう。その場合は、アファメーションを新たに作成したり変更することも可能です。
アファメーションを実践することで、本当になりたい理想の姿が発見できることもあります。漠然としたイメージだったのが、具体的にイメージできるようになったり、思っていたイメージに違和感を持ったり…。成長することで新しく感じることもあるはずです。
完成したアファメーションをただ繰り返し唱えるだけでなく、定期的に見直すことも必要です。
アファメーションの注意点
アファメーションは、目標を達成したり願いを叶える自己実現に有効なアプローチです。
しかしながら、間違ったアファメーションを繰り返すと悪い方向へ引き寄せられる可能性があるので注意が必要です。
アファメーションはスピリチュアルな力と組み合わせる手法もあり、胡散臭いイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。疑いながら実践したら、やはり悪い方向へ引き寄せられるものです。十分に納得せずに始めても効果はありません。
まずは、目標や願いが叶うかどうかは別として「こうなったらいいな」というイメージを言葉にしていくことから始めてみましょう。
注意:メンタルブロックとは
「自分には無理だ」「失敗する」などの固定概念により意志や行動を抑圧してしまうことをメンタルブロックといいます。
行動を起こす前に「上手くいくはずがない」「どうせ失敗する」と思い込み、本当はやればできるのに本来の実力を発揮できないなどの問題が発生します。そんな状態が続くとモチベーションの低下だけでなく、自己肯定感が低くなってしまう心の弊害の一つです。
アファメーションを正しく実践すれば次第に自信がつき、メンタルブロックから解放されるでしょう。
まとめ
アファメーションはなりたい自分になれる魔法の言葉です。
アファメーションはポジティブな自己暗示なので他人になんと言われようとわがままな願いを自由に言葉にしても良いのです。
不思議な言葉の力を活用してポジティブな変化を実現しましょう。
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