大人の発達障害ってなに? 最近よく目にするようになったけど、自分とは無関係と思っていました。
でも息子が発達検査を受けたことがきっかけで気がつきました。
もしかして、
わたしもADHDかも…。
それからというもの、ADHDを調べる毎日。そこで見つけた本をすぐに購入!
(これもADHDによる衝動性? 気になったら買わずにいられなかった)
この記事では、
「仕事&生活の「困った!」がなくなる マンガでわかる 私って、ADHD脳!? (大和出版)」
著者:司馬理英子
を、ADHD脳を持つ主婦が読んだ感想を紹介していきたいと思います。
読了した感想
「マンガでわかる」というだけあり読みやすさは抜群。ADHDの脳の仕組みや専門的なことはさらっとわかりやすく解説してくれて、ワーキングメモリをお盆に例えて説明したところはわかりやすかった。
ADHDを、脳の障害ではなく「脳のクセ」と表現しているところも好感が持てる。
全体的には情報量が少ない印象だけど、ADHD傾向での困りごとがある人への対処法がいくつもあり、前向きになれた。
まず、ADHDって何? というところの入門書としてはおすすめできる。
本のあらすじ
本の主人公もADHDの特徴である、不注意、多動性、衝動性をうまくコントロールできない。それが原因で仕事も恋愛もチャンスをモノにできないちょっと残念な女の子。
そんな彼女も精神科医のカウンセリングを受け、自分の脳のクセをコントロールするコツを教わり少しずつ変わっていく。
この本では、ADHD傾向のある脳を「ADHD脳」と呼んでいる。
ADHDかどうかはさておき、ついつい先延ばしにしてしまう、衝動的に優先順位を変えてしまう、忘れっぽいなど、誰もが少しは心当たりがあるのではないか。
ADHD脳は治そうと思っても治せない。
治らない病気だと考えると途方にくれそうだが、脳のクセだと考えると心は軽い。
クセは治すのではなく、うまく付き合っていけばいい。クセとわかっているなら対処方法がある。
この本は、ちょっとした工夫で少し生きやすくなるコツをたくさん紹介している。
ADHD脳でなくても、仕事術としても一読の価値ありだと思う。
参考になったこと
ADHDの中でも不注意優勢型、多動優位型など、その症状は様々。
わたしも「うっかり」が過ぎて、何でもかんでも忘れる。
手帳の活用や自分だけの業務マニュアル作成、チェックリストの活用など、うっかりな自分への対処法を自然と身についてきたわたしだけど、何で自分がいつもそうなってしまうのかが理解できなかった。
ADHDを知ってからわたしのちょっとした困りごとが、いくら頑張っても改善できなかった理由がわかり、とても安心した。
もともとそういう体質だったのだ。
この本では、「目が悪ければ眼鏡をすればいい」と、対処方法を身につけることを提案している。
わたしのようにADHD傾向が強い人間はこの本を読むだけでちょっと前向きになれそうだ。
英語ではADHDを今の囚われ人と表現することも
ADHDの人は、過去や未来を考えず、「今」「現在」を生きているそう。
英語では「Prisoner of Present(今の囚われの人)」と呼ぶことがあるそうだ。
わたしも学生時代はもっぱら一夜漬け
宿題以外の勉強を自主的にすることがなかなか出来なかったのだが、さすがADHDの集中力で、夜寝ないで一夜漬けはできるのだ。
ただ、できるけど結構体力的にはツライのは言うまでもない。
それでも毎回一夜漬けになってしまうのは、
「今から勉強しないとやばいぞ」という「未来」や「一夜漬けはキツイ」という「過去の失敗」が、今を生きるADHDの人の頭に浮かびづらい。
結果、先延ばしにしてしまい、いつも直前でバタバタしてしまうのだ。
ADHDは雑そうに見えて、完璧主義的なところもあるらしい。
これもわたしにも当てはまった。やりたいことがたくさんあるけど、色々調べたがる。結果、先延ばしになる。
クセがつよい〜!!
↑お笑いの千鳥さんのあのセリフで読んでみて
でも、なるほど。今の囚われ人って、
今が良ければいいってやつ? なんて刹那的でカッコいいんだ…。そういうライフスタイルなんで!って生活できたら悩みが吹っ飛びそうな気もしてきた。
でも、よく考えたら囚人って言葉自体ネガティブ? むむ、変な時だけポジティブに考えてしまうわたしの脳って…。
この本を読んだ一番の収穫は
この本を読んで、気づいた点があります。
ADHD今の日本の社会では評価されにくいかもしれないけど、劣っているわけではない。
ということです。
たしかに不得意なことが目立ってしまうけど、ここぞという集中力は目を見張るものがあるし、気が散りやすいというのは、外からの刺激も敏感だとも言えます。
衝動性はそのまま行動力があるとも考えられます。
自分の弱みを工夫でカバーして、脳の個性を活かせる仕事にで会えれば、ADHDが生きづらいなんて言う必要もなくなります。
この本を読んで最後に
ADHDだけじゃなく障害があってもなくても社会に出て誰かの役に立つことができる環境にはやくなってほしいなと思います。
そのためにも、わたしもADHD脳を持つ主婦として色々なことを勉強していきたいと思います。
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